
沖縄のドローンユーザーの皆さんは、必ずと言っていいほど海辺での空撮を楽しんでいると思います。
障害物もなく比較的飛ばしやすいエリアではありますが、急に有人機が飛んできてビックリされることもあるのではないでしょうか。
土地勘が無い場所では、ぜひDJI Airsenseをご活用頂けたらと思います。
DJI AirSenseってなに?
DJI AirSenseとは、付近を飛行中の有人飛行機から送信されているADS-B信号を常に受信し、
衝突のリスクをもたらす可能性があると判断した場合、アプリ画面にその位置を表示し操縦者に警告するシステムです。
ADS-Bを搭載した有人飛行機は、位置、高度などのフライト情報を絶えず送信しています。
衝突のリスクレベルが段階的に分かれており「機体と航空機の相対距離」「機体と航空機の予想の衝突時間」などDJI独自の判断基準を元に算出されています。
ADS-Bから送信されるフライト情報の検知範囲が気になるところですが、Matrice30の場合はマニュアルに「半径10kmの範囲内」と記載があります。
DJIに確認したところ、マニュアルに記載がない場合は非公開とのことでした。
この間、DJI Air2sで検証したところ8Km先の旅客機の警告が表示されましたよ。
自分のドローンにもついてるかな?
DJI AirSenseは下記の機体に搭載されています。(2022年8月調査時)
⌘一般向けドローン
・DJI Mavic 3 Cine
・DJI Mavic 3
・Mavic air 2
・DJI FPV
・DJI Air 2S
⌘産業向けドローン
・M30シリーズ
・Mavic 2 Enterprise
・Mavic 2 Enterprise Dual
・Mavic 2 Enterprise Advanced
・Matrice 200 シリーズ
・Matrice 200 シリーズ V2
・Matrice 300 RTK
DJI Air2sの場合は、DJI Flyアプリの「高度安全設定」にてDJI AirSense機能を”有効”にすると警告が表示されるようになりました。
有人機なら何でも警告してくれるの?
民間の航空機、海上保安庁・警察・自衛隊等の機体、ドクターヘリ、米軍ヘリ等空飛ぶ機体はすべて警告してくれるのでしょうか?
DJIに確認したところ、民間航空機や米軍ヘリに関わらず、GNSSを使用し、航空機にてADS-Bを搭載していることが条件とのことでした。
また、大阪航空局に確認したことろ、現時点ではADS-Bの搭載義務は無いためすべての機体に搭載されている訳ではないようです。
個々の機体の情報となり、すべての有人機に対して警告は表示されないということになりますね。
通常、有人機は150m以上の空域を飛行しますが、捜索救助、ドクターヘリは150m未満を飛行することが例外として認められています。
ですので150m未満を飛んでいた場合でも、油断せず音や目視でも確認して有人機の飛行を妨げないようにしましょう。
安全な飛行のために
DJI Air2sのマニュアルにはアクティブトラック中または4K30pでの録画中はAirSenseを使用できないと記載があります。
電波干渉でも警告の送信が遅延する場合もあり、注意が必要です。
DJI AirSenseは、あくまでも操縦者の安全な飛行を「サポートする機能」です。
扱う側がシステムをしっかり理解することもお忘れなく。
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